from とーまコーチ
スカイリミットスポーツ三鷹では会員さんから下記のような質問を頂くことがあります。
✅子どもをサッカークラブに通わせたはずなのに、なぜこのクラブはダンスなど色んな種目があるの?
✅キックボクシングスクールに入ったら、なぜかストレッチクラブの案内が回ってきた…
✅このクラブはなぜシニアの健康体操までやっているの?
などです。
その質問にお答えするために、少し長くなりますが『総合型地域スポーツクラブ』の説明をさせて頂きます。
ぜひクラブの謎を解くため、
そしてクラブの活動を理解して頂く為にも最後まで読み進めて頂ければと思います。
総合型地域スポーツクラブって何?
皆さんは「総合型地域スポーツクラブ」という言葉を耳にしたことはありますか?
当クラブ『スカイリミットスポーツ三鷹』実は総合型地域スポーツクラブなんです。
ほとんどの方がご存知ないかと思いますので、簡単にご説明します。
総合型地域スポーツクラブとは
1995年に文部科学省がスポーツ振興くじ(toto)の売り上げの一部を使い、地域スポーツ振興のために作られたスポーツクラブです。その数なんと全国に 3500~3600 クラブと言われています。
総合型地域スポーツクラブの特徴
子供から高齢者まで(多世代)様々なスポーツを愛好する人々が(多種目)初心者からトップレベルまで(多志向)それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる、という特徴を持つクラブのことを指します。
え?全国に3500クラブもあるの??聞いたことない!多世代、多種目、多志向??どーゆー意味?
と、思われた方
そうなんです。この総合型地域スポーツクラブ。非常にわかりづらい。だから多くの方に響かず浸透していないんです。
3500クラブあった総合型地域スポーツクラブも助成金が切れたタイミングで経営がうまくいかず姿を消すクラブが多発しており、実際は3500クラブのうち半分以上がなくなっているのでは?というのが現状です。
…少し話がそれましたが
『多世代』『多種目』『多志向』でスポーツに親しむことができるクラブ。
これが総合型地域スポーツの特徴です。
スポーツで地域課題を解決する
『多世代』『多種目』『多志向』でスポーツに親しむ…?
これが誰にも響かない。意味が不明(笑)
ちゃんとした人が教えているの?多世代って子どもから高齢者まで会費も同じなの?なんか怪しくない?
その疑問解決いたします。
この総合型地域スポーツクラブ、真の目的は『スポーツで地域課題を解決する』ことなんです。
当クラブのホームタウン三鷹市には様々な課題があります。
例えば
✅ 子どもの運動機会の減少(運動の二極化)
✅ 高齢者の運動不足による体力低下、認知症、骨粗鬆症などの疾病の増加
✅ 子育て世代ママの運動不足・育児ストレス
✅ 夏休み等の長期休暇中や放課後の子どもの居場所問題
✅ 勤労世代(特に子育て世代とされる 30~40 代の女性)の運動実施率の低下。
✅ 地域コミュニティ・多世代間交流の希薄化
(三鷹市 健康推進課、スポーツ推進課、児童青少年課 等 HP 参照)
これらの課題をスポーツで解決していこう!
というのが総合型地域スポーツクラブの目的です。
ですので当クラブが定期的に開催している
高齢者施設での健康体操=シニア層の運動不足解消
初心者向けのサッカー体験会、初心者向け運動教室=子ども達の運動機会創出
親子でダンスイベント=子育て世代の運動不足解消・多世代間の交流
これらは全て地域課題解決を目的とした活動なのです。
多種目・多世代・多志向
ということは、先ほど「?」だった『多種目』・『多世代』・『多志向』は上記で述べたように、地域課題を解決するためのキーワードだったのです。
多種目
✅地域住民のスポーツ機会を増やす
✅子どものスポーツ離れ防止
✅それぞれが活躍できる種目を作る
クラブではサッカー・ダンス・キックボクシング・運動教室・健康体操をスクール化して定期開催しています。(今後さらに種目を追加検討中)
『ダンスは苦手だけど、サッカーは得意!』
『キックボクシングは厳しいけど、ストレッチとか健康体操なら私でも参加できそう…』
という人が増えれば市民のスポーツ実施率は上がっていき、市民の健康維持に繋がります。
多世代
✅地域の意識共有とコミュニティ作り
✅シニア~子どもの多世代交流
✅伝統文化の継承、事業の継承
クラブではシニア~子どもまで運動に親しめるイベントやスクールがあります。
シニア層の方々と子ども達が交流できるイベント (ベーゴマなどの伝承遊びを子ども達に伝えていくイベント等) も企画しています。
これらの活動により近年希薄になっている多世代間の交流を深めていきます。
多志向
✅ どこでも高度な指導を受けることができる
✅ クラブを活用したビジネスづくり
✅ 行政サービスの質の向上
地域貢献事業としてクラブの経験豊富な指導者が上級者~初心者に関わらず、市内各地域に出張してスポーツ普及活動を行っています。
市と連携しているクラブは行政サービスに向けての提言を伝えやすい立場にもあります。(校庭の芝生化が必要?地域住民が利用しやすいスポーツ施設の建設?)
そしてスポーツを活用し様々な団体とのコラボ事業も生まれています。(みたかダンス等)
今後さらに視野を広げ、スポーツの可能性を追及していきます。
スポーツしてるだけで地域課題解決?
え?私たちはただスカイリミットでスポーツしてるだけで地域課題の解決になるの?
それがなるんです。
あなたがスポーツをすることで体が健康になり、生活習慣病の予防や医療費の削減に繋がったり、お子さまがクラブで楽しんでスポーツをすることにより、こどものスポーツ実施率の向上、子どもの運動の二極化問題の解消に繋がるということです。
地域住民の運動機会を創出することも総合型地域スポーツクラブの役割です。
民間のスポーツクラブとの違いは?
『でも、街にある大手スポーツクラブと何が違うの?』
最も大きな違いは先ほども申し上げた『地域課題解決』を目的としている点です。
民間のスポーツクラブさんは基本的には利益を出すことを目的に営業をされています。
地域課題解決を主目的に24時間フィットネスジムさんは営業されてないですよね?
そして、もう1つ総合型地域スポーツクラブの特徴は
会員さん一人一人がクラブに対して提言できるということです。
『おれ、バスケットの指導者の資格持ってるしクラブで子ども達に教えてみたいな…』
そんな意見が採用されバスケットのイベントを開催できる可能性もあります。
このように会員さんがクラブの運営に参画できるのも総合型地域スポーツクラブの特徴です。
大手スポーツクラブさんではあまり見かけないですよね?『会員の○○さん企画!エアロビクス講座!』なんて(笑)
なぜ総合型地域スポーツクラブ?
なぜ総合型地域スポーツクラブにしたのか・・・
これは単純に僕がやりたかったからです(笑)
数年前、体育の教員を勤めていたのですが、
元々スポーツで起業したいという思いがあり
職員室のパソコンを見ていたら『総合型地域スポーツクラブ』というワードが目に飛び込んできました(ちゃんと仕事しろって感じですね 笑)
内容を見ていくと『俺がやりたいことはこれだ!』とビビっと来るものがありました。
以前から僕はサッカーや格闘技、介護ヘルパー、体育の教員の経験を地元三鷹に還元したいと思っていました。
その思いが全て一致した総合型地域スポーツクラブ。
思い立ったらすぐ行動。その年に教員を退職し、総合型地域スポーツクラブを設立。
最初はスクールにも人がまったく集まらず、とりあえず市役所に行き『総合型地域スポーツクラブを三鷹に作りたいんです!』の一点張りで、受付で門前払いをくらっていました(笑)
ですが愚直に3年間奮闘。
今では市からお仕事を頂いたり、スクールにも少しずつ人が集まってきました。
そして構想から3年目にしてようやく市に認められ
2021年3月に設立総会を開き、三鷹市の総合型地域スポーツクラブとなることができました。
『一般社団法人 スカイリミットスポーツ三鷹』となり、今後さらに活動を広げていき、スポーツで三鷹の未来を明るくしていきたいと思っています。
以上。いかがでしたでしょうか?少しでもクラブの活動を理解して頂けたら幸いです。
最後まで読んで頂いた皆様ありがとうございました。
今後ともスカイリミットスポーツ三鷹を宜しくお願いいたします。